謹賀新年

本年も宜しくお願い申し上げます。

今年のお正月は、妻の節子と小豆島へ行き、神社に参拝し、子どもたちやご父母、先生方、にっけん全体の成功と発展をお祈りいたしました。

 

三日は、毎年恒例の小野家新年会を、四ツ谷ホテルニューオータニ 寿司店 久兵衛で催しました。

 

家族みんなで笑顔でお寿司を美味しくいただき、新年をお祝いいたしました。

 

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今年も皆様のご健康、ご多幸を祈念申し上げます。

 

「サッちゃん」(阪田寛夫 作詩 大中恩 作曲)の誕生の秘話 の映像が完成いたしました。

「サッちゃん」(阪田寛夫 作詩 大中恩 作曲)の誕生秘話。小野忠男、五十野惇、片山有美子、喜多貴子、坂田明奈、本間藍子、上妻紘人。2020年2月改訂。 - YouTube

 

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           大中恩さん 直筆

子どもたちに夢と喜びと愛の心をはぐくみたいという願いから、私どもでは『親子で楽しむ童謡集』を編纂、出版いたしております。
親子で楽しむ童謡集第3集は、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」「おなかのへるうた」などで知られる作曲家、大中恩さんの特集です。


 この度、大中恩さんとの対談を記録した映像が見つかりました。
NHK番組「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」等の元ディレクター、元東京家政学院大学教授で友人の、五十野惇先生に監修を、アーティストの片山有美子さんに映像の編集、制作をお願いいたしました。


大中恩さんは生前、「歌は、生きる力を呼び起こす魔法の種のようなもの。聞いてくださる方々が、明るい気持ちになるように、音楽でやさしい心を伝えたい」とおっしゃっておりました。
活字だけでは表しきれない、大中恩さんの明るく楽しい、ユーモア溢れるトークを、皆様にお伝えできればと願っております。

 

 

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      大中恩さん(当時81歳)      小野忠男(当時60歳)   

2006年4月24日 帝国ホテル内のお店で

 

大中恩さんの直筆楽譜「サッちゃん」 は 『親子で楽しむ童謡集 第3集』(にっけん教育出版社)121ページにございます。ぜひご参照ください。▽

 

以下、『親子で楽しむ童謡集 第3集』(にっけん教育出版社)より引用

福田:これから先生の作曲なさった代表的な曲について、順番に伺いたいと思います。まず「サッちゃん」についてお聞きします。
小野:この歌は1959年(昭和34年)10月に作られた曲ですよね。大中先生が35歳の時の作品だと伺っておりますが、どのようなきっかけで作られたんですか?
大中NHKラジオく歌のおばさん>の松田トシ(敏江)さんの「10周年記念音楽会」が催されて、この時に「ろばの会」のグループ5人が、それぞれお祝いの曲を2曲ずつ松田さんに贈ったんです。その時に贈った曲の1つが「サッちゃん」だったんです。
小野:「ろばの会」ができてから4、5年のことですね。詩は、阪田寛夫さんですね。
大中:はい、そうです。そのころ阪田は朝日放送に勤めていて、創作童謡の番組くABC子どもの歌>を企画したりしていたんですが、「会社を辞めて、自分の思う詩を書いたり、小説を書いたり、書く方の仕事に移りたい」って言ってたんです。僕は、阪田に「それなら、会社は早く辞めた方がいいよ、辞めなければいいものは書けないよ」なんて焚きつけていました。

小野:大中先生は阪田さんの才能を見抜いていらしたんですね。
大中:彼の才能を認めて言ったのではなく、無責任に言ったんですよ(笑)。「ああ、おもしろい言葉を使うな」とは思っていましたがね。周りは先輩も家族も、会社を辞めることには反対していました。それで、僕は、阪田に何か仕事をさせてやろうと思って、松田さんに贈る曲の話をしたら、阪田が書くと言うので、2つ詩を書いてもらったんですよ。
福田:阪田さんの詩を作曲したのはその時が初めてなんですか?
大中:それまでも合唱曲など、阪田の詩に僕が作曲をしたりはしていましたけれどね。
五十野:大中先生に勧められて阪田さんが初めて書いた意謡が、大ヒットしたと
いうわけなんですね。
小野:「サッちゃん」の詩を見た時「おお!いい詩だな」とお思いになったんですか?
大中:良いか悪いか僕にはわからなかったですけれどね、「これは歌えるな」と思ったんです。はい、もう本当にメモを見た時に曲が浮かびましたね。

 

これまでにわたくし共で制作した「たきび」「ふしぎなポケット」の作曲家の渡辺茂さんとの対談映像、「ぞうさん」の詩人のまど・みちおさんとの対談映像とともに、童謡文化の発展に寄与できればと願っております。

 


www.youtube.com

「たきび」「かぜと友だち」小野忠男の童謡文化フォーラム1・作曲家渡辺茂と語る。「たきび」「ふしぎなポケット」の渡辺茂×小野忠男 - YouTube

 

 


まど・みちおさん「ぞうさん」誕生の真実。まど・みちお×小野忠男

 

ソプラノ歌手 森野美咲さん、ウィーンでのご活躍に感動

11月に、妻の節子と、南イタリア旅行した帰りにウィーン空港に立ち寄り、ウィーンでご活躍のソプラノ歌手の森野美咲さんの歌声の素晴らしさについて妻と話していたところ、なんと、森野美咲さんのお父様、森野啓司さんとご家族の皆さんに、偶然お会いしました。

その際、森野美咲さんとテレビ電話でお話することもできました。

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森野美咲さん、森野啓司さんとご家族の皆さんと (オーストリア ウィーン国際空港にて)

お嬢様の森野美咲さんが、オーストリアのウィーン楽友協会 ブラームスの間で催されたコンサートに出演されたそうで、ご家族でコンサートをご覧になった帰りとの事でした。

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森野美咲さん(ウィーン楽友協会 ブラームスの間でのコンサート)

今年の7月9日、サントリーホールで森野美咲さんの素晴らしい歌声をお聴きして、深い感動をおぼえました。

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指揮:角田鋼亮さん  森野美咲さん  司会・お話:檀ふみさん  テノールジョン・健・ヌッツォさん
「華麗なるオペラ・アリアの世界with東京交響楽団」 2019年7月9日 サントリーホールにて

 

 コンサートの後、森野美咲さんを囲んで、お父様の森野啓司さん、ご家族のみなさんと帝国ホテルでお寿司を食べながら、楽しい会話のひとときを過ごしました。

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左から4番目 森野美咲さん 右から3番目 森野啓司さん 帝国ホテル 江戸前鮨 なか田 にて 2019年7月9日

 

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        中央左 小野忠男 中央 森野美咲さん 右から3番目 森野啓司さん 

            帝国ホテルのロビーにて 2019年7月9日

 

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2019年12月15日(日) 山陰新聞

 

「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者、大中恩さん 感謝の茶会

 「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者、大中恩先生から、毎年、コンサートの招待状を頂き、妻の節子と楽しんできましたが、昨年の12月3日、大中恩さんが94歳でお亡くなりになり、今年は寂しく感じております。

くにたち小野ビルの茶室の名前を、「恩潔忠庵」と名付け、大中恩さんが「恩」を、元国務大臣の小澤潔(小沢潔)さんが「潔」を、小野忠男が「忠」を、一文字ずつ書いたことも、懐かしい思い出です。

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       大中恩さん      小澤潔(小沢潔)先生       小野忠男    

             2008年7月22日 ホテルオークラにて

 

 

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今回の茶会は、大中恩さん 感謝の茶会と題して、本多宗歩先生の点ててくださるお茶を、美味しくいただきました。

お軸は、大中恩さんのお人柄を思い浮かべて、「天衣無縫」といたしました。

 

今回の茶会には、私の友人でNHKテレビ「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」海外取材番組「童話の国々」などの元ディレクターで、元家政学院大学教授の五十野惇先生、サックス奏者の坂田明奈さん、ピアニストの星野梨沙さん、友人の上妻紘人さん、学生の喜多唯千香さん、喜多皓美さんも参加してくださいました。
若い世代の方にも、私の大中恩さんへの感謝の気持ちを伝えてゆければと思っています。

          小野忠男      本多宗歩先生     五十野惇先生

 

こちらから「大中恩さん  感謝の茶会」の映像をご覧いただけます。


“「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の大中恩さん感謝の茶会”本多宗歩先生、小野隆士、小野忠男、五十野惇、小野節子、尾澤敏子、喜多貴子、坂田明奈、片山有美子、星野梨沙、上妻紘人、喜多唯千香、喜多皓美

 

大中恩さんと、『親子で楽しむ童謡集第3集』(にっけん教育出版社 発行)を作るにあたり、2005年4月から2008年7月にかけて、都内のホテルで座談会を重ね、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」が、どのように生まれたのか、など、貴重なお話をたくさんお聞きしました。

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       大中恩さん             小野忠男

アーティストの片山有美子さんに対談時の映像編集を依頼し、五十野惇先生のご指導のもと、現在、対談映像を制作中です。
童謡文化の発展に、少しでも貢献できればと願っております。

 

にっけん児童図書出版文化賞の思い出

1994年、児童文学、絵本文化の発展を願い、児童文学作家の松谷みよ子さんとご相談して、にっけん児童図書出版文化賞をつくり、3年に一度、児童図書の編集の分野で顕著な功績のあった編集者に賞をお贈りしました。

 

第1回は、偕成社の元取締役編集長で、『まちんと』(松谷みよ子・文/司修・絵)などの編集で知られる相原法則さんに贈呈いたしました。第1回にっけん児童図書出版文化賞

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1994年6月27日

 

第2回は、編集プロダクション恒人社の編集者で、『まど・みちお全詩集』の編集者でもある伊藤英治さんに贈呈いたしました。第2回にっけん児童図書出版文化賞

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1997年5月8日 吉祥寺 東横インにて

 

第3回は、大日本図書の元取締役書籍部長で『てんぷらぴりぴり』(まど・みちお第一詩集)などの編集で知られる保坂重政さんに贈呈いたしました。第3回にっけん児童図書出版文化賞

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2000年5月25日 帝国ホテル(東京)

 

 第4回は、岩崎書店の編集長、社長、会長を歴任し『花さき山』(齋藤隆介・文/滝平二郎・絵)や『戦火の中の子どもたち』(いわさきちひろ)などの編集で知られる小西正保さんに贈呈いたしました。第4回にっけん児童図書出版文化賞

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2003年7月8日 帝国ホテル(東京)にて

 

第5回は小峰書店の社長・社団法人日本書籍出版協会理事長で、『ひろしまのピカ』(丸木俊・文/絵)『風の神とオキクルミ(萱野茂・文/齋藤博之・絵)など多数の話題作の編集・出版を手掛けてこられた小峰紀雄さんに贈呈いたしました。第5回にっけん児童図書出版文化賞

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2006年5月22日 帝国ホテル(東京)にて

 

また、2009には、絵本および児童文学の分野において、優れた業績をあげられた杉浦範茂さんに、第1回にっけん小野児童出版文化賞を贈呈いたしました。

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2009年2月15日 帝国ホテル(東京)にて

 

児童文学作家の松谷みよ子さんには15年以上にわたり、ご相談にのっていただき、また贈呈式には毎回ご出席いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

児童文学作家の岩崎京子さん、宮川ひろさんも、度々、贈呈式に足をお運びいただき、大変感謝しております。

昨年の12月には、岩崎京子さんから『花のお江戸の蝶の舞』岩崎京子・作 / 佐藤道明・絵 (2018年10月26日発行)をお送りいただき、またお電話もいただき、お元気なご様子で安心いたしました。

健康に十分気をつけられますよう、祈念しております。 

 

松谷みよ子さんに関するブログ

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岩崎京子さんに関するブログ

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にっけん小野童謡文化賞の思い出

にっけんでは1999年に、童謡文化の発展を願い顕著な功績のある作曲家の方に、にっけん小野童謡文化賞を贈ることになりました。
第一回にっけん小野童謡文化賞を、童謡「たきび」「ふしぎなポケット」の作曲者の渡辺茂氏に、2004年に第二回にっけん小野童謡文化賞を「あめふり くまのこ」「おはなしゆびさん」の作曲者の湯山昭氏に、2006年には第三回にっけん小野童謡文化賞を、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者として知られる大中恩氏に贈呈いたしました。

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1999年7月8日 渡辺茂さんのご自宅にて

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2004年1月19日 帝国ホテル(東京)にて

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2006年1月16日 帝国ホテル(東京)にて

第二回、第三回のにっけん小野童謡文化賞には、児童文学作家の松谷みよ子さん、岩崎京子さん、宮川ひろさんも来てくださり、帝国ホテルで楽しい会話のひとときを過ごしました。

 

贈呈後、対談を重ね、渡辺茂さんは21曲、湯山昭さんは20曲、大中恩さんは30曲、それぞれ私の詩を作曲してくださり、『親子で楽しむ童謡集』シリーズとして出版いたしました。

親子で楽しむ童謡集〈第1集〉

親子で楽しむ童謡集〈第1集〉

 
親子で楽しむ童謡集〈第2集〉「あめふりくまのこ」「おはなしゆびさん」の作曲者湯山昭特集

親子で楽しむ童謡集〈第2集〉「あめふりくまのこ」「おはなしゆびさん」の作曲者湯山昭特集

 
親子で楽しむ童謡集〈第3集〉

親子で楽しむ童謡集〈第3集〉

 

 

なお、童謡集は私の母校の早稲田大学の図書館から、学術研究上、大変貴重な資料であるとのお便りをいただき、寄贈いたしました。
その他、全国の数百の図書館でも注文があったようです。

 

渡辺茂さんに関するブログ

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湯山昭さんに関するブログ

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大中恩さんに関するブログ

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岸信介 元総理大臣との思い出

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杉山仁子さん  元総理大臣 岸信介さん  小野忠男

 当時、現総理大臣の安倍晋三さんの、お父様の安倍晋太郎さんが外務大臣をなさっていた折、何かのお祝いの会があって、渋谷にあった安倍晋太郎さんのご自宅に、友人で医師の杉山正憲先生、奥様の仁子さんとお伺いしたことがありました。

外務大臣 安倍晋太郎さん        小野忠男 

(1983年4月29日撮影)

 安倍晋太郎さんの義理のお父様であった岸信介元総理大臣もいらしていてお話しする機会がありました。

 岸信介さんは、盛んに「あの時解散しておけば良かった」と悔いておられました。本当に総理大臣の時に解散しておけば良かったと思うことがあったのだなぁ、としみじみと思いました。

 安倍晋太郎さんのご自宅には、お祝いという事で、お庭にお寿司屋さんが小さなお店を出していて、岸信介さんが近くの人に「まぐろの握りをもらって来てください」というと、そばでお寿司を握っていた職人さんにも、その声が聞こえたようで、「岸さんにこちらへきて食べてほしい。握ってすぐその場で食べるのと、そちらへ運んで食べるのでは味が違うので。」と言いました。岸さんは「では」といって歩いてそちらへ向かわれました。

 

 そんなこともあって、私はお寿司というと、出来るだけカウンターで食べるようにしております。

 当時86歳だった岸さんは「長生きだけは、真似してくださいね」と優しく仰って下さったのを、よく覚えております。

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左 小野忠男(37歳) 右 岸信介さん(86歳)