成蹊の大場校長先生と

6月17日に、成蹊小学校の大場校長先生に講演していただきました。


成蹊は、創立者である中村春二が最初に開いた学生塾「成蹊園」から始まります。
また、「成蹊」という言葉は、「桃李不言 下自成蹊」という中国の故事に由来しているそうです。
成蹊学園のホームページでは、「桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる」と説明されています。
ここから転じて、「徳のある人の周りには、自然と人が集まってくる」という意味があり、実際に成蹊では人に慕われるような人物を育てる、「人格教育」を重視しています。
この故事のモデルとなった、前漢の将軍李広は清廉潔白な人間として知られ、その配下にも優秀な人物が多く集まったといいます。
私も塾業界に長くおりますが、やはり信頼される先生の下には、立派な親子が集まります。
子どもは純粋な存在ですから、大人の本質を正確に見抜きます。
以前の記事でも、福沢諭吉の言葉から「親が正直であること」の大切さを説明しましたが、中村春二にも、きっと共通した思いがあったのではないでしょうか。