手先を使う生活を!

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 今回は福沢諭吉を通して、普段の家庭生活の中で、手先を使うことの大切さについてお話したいと思います。

 福沢諭吉は手先が大変器用な子どもでした。障子が破れていれば、自分で綺麗に張り直したり、畳の破れも針と糸で直しましたし、箪笥のカギがなくなった時は、釘の先をまげてカギを開けることができたといわれています。ずいぶん手先の器用な子どもだったのですね。

 現代は、人々の暮らしが便利になりましたが、それと同時に子供たちの器用な手を奪うことにもなっています。

 ですから、現代の子供たちは、福沢諭吉のように生活の中で手先を使う機会を与えていただきたいと思います。例えば、食器を洗ったり、お料理の手伝いをしたり、それから部屋の片付けなども、手先を使ういい機会ですね。

 人類は手先を使うことで、頭脳が発達したといわれています。指先の運動は、言葉を操る力や思考力、記憶力、運動能力などを司る大脳と密接に関係しているといわれており、それだけに、手先を使うことは、子供の頭脳の成長に大きく貢献するのです。

 どうぞ、家庭生活の中で、子供たちが手先を使う機会を与えてあげてくださいね。

 


小野忠男の幼児教育コラム5・福沢諭吉「手先を使う生活を!」