今回は、福沢諭吉と買い物についてお話させていただきます。
当時の侍、江戸時代末期では、自分で買い物に行くのは恥ずかしいという風習があり、暗くなってから頬かむりをして買い物にいったものでした。
諭吉はこの頬かむりが大嫌いで、自分の家のお金を使うのにどうして顔を隠すのだ、と昼間から堂々と頬かむりをせず酒や醤油や油を買いに行きました。当時としては考えられないことだったでしょう。
ある時、諭吉のお兄さんが「将来何になるつもりだ?」と諭吉に尋ねたところ、諭吉は「大金持ちになって、思う存分お金を使いたいと思います。」と答えました。このような発想、答えは「自分で買い物をする」という生活をしている子供でなければ考えられないことではないでしょうか。
現代は、スーパーやデパートでの買い物が多くなってまいりました。日々の生活においても、子どもが自分で野菜や果物、お菓子などの買い物をして、お金を使う機会を与えてあげてください。そうすれば、子どもたちの自立心が養われることでしょう。次世代を担うリーダーは日々のそうした家庭生活から育っていくものだと考えております。