「ぞうさん」で知られる作詩家、まど・みちおさんとの対談映像が完成いたしました。
NHK番組「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」等の元ディレクター、元東京家政学院大学教授で友人の、五十野惇先生に監修を、アーティストの片山有美子さんに映像の編集、制作をお願いいたしました。
活字だけでは表しきれない、まど・みちおさんの、貴重なお話を皆様にお伝えできればと願っております。
小野:あの、「ふたあつ ふたあつ なんでしょね」っていうのも、まど先生の詩ですよね?「ふたあつ ふたあつ なんでしょね」って、あれも随分流行りましたよね、先生。
尾上:あれは昔の歌(昭和11<1936>年3月レコード発表)ですからねえ。
まど:あれが私の歌でレコードになったのが初めてですね。
福田:家に、あったみたいに思います。「ふたあつ ふたあつ なんでしょね」
小野:「ふたあつ ふたあつ なんでしょね」
福田:すごいレコードで、ものすごいこうやってまわして聞いた記憶があります。家に蓄音機っていう物があって、こうやって、回して…
小野:まど先生、自分の書いた詩が童謡になって歌われていった時の感じっていうか、どんなお気持ちになりますか?
まど:もちろん嬉しかっただろうと思いますけどね。あれはキングレコードの第1回作、キングレコードができた時の、何回目かの作品だったんですよ。その時4曲くらい一緒に発売になったと思うんですけど、そのうちの1曲だったんですね。
福田:「子鹿のバンビ」とかほとんど一緒ですよね?
尾上:もっと前ですね。ええ。先生、「ふたあつ」をお作りになったのは戦前ですか?
まど:台湾にいるときですね。発売されてから初めてのヒットでしようね、あれが自分の中では。
小野:そうすると、先生。レコード会社が許可受けたとか。
まど:そんなこと全然ないです。あれは山口さんだったかな、山口保治さんだったかな、作曲家が。作曲したっていう話は聞いたと思いましたけれども、それがそういうレコードになったということは全然知らなかったですね。
小野:先生、許可を得なくていいんですか
まど:いや、本当は当然得なくちゃいけないと思いますけどね。
尾上:日本は著作権後進国ですから、その頃はまだ著作権はね、ちゃんと整備されてなくて。昔はもう・・・。
まど:おそらくね、レコードにしてやったら喜ぶに決まってると。
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http://www.nikken-net.com/onotadao/onopdf/2mado.pdf