ソプラノ歌手 森野美咲さんの「椰子の実」の歌声に感動して!「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者 大中恩さんと語る「椰子の実」作詞:島崎藤村 / 作曲:大中寅二 / 歌:森野美咲 / ピアノ:木口雄人

「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者 大中恩さんと語る「椰子の実」作詞:島崎藤村 / 作曲:大中寅二 / 歌:森野美咲 / ピアノ:木口雄人 - YouTube

 

歌:森野美咲(もりの みさき)

岡山市出身、ウィーン在住のソプラノ歌手。東京藝術大学卒業、ウィーン国立音楽大学修士課程首席修了。ヨハネス・ブラームス国際コンクールに日本人として初めて優勝し、 日本音楽コンクールでも優勝。ウィーン楽友協会、コンツェルトハウス、ウィーンフィル夏のアカデミー等で数々のオペラやコンサートに出演し、プロ野球オールスター戦にて国歌独唱を務めるなど、注目のソプラノ。

ピアノ:木口雄人

 

大中:あのぉ、だから、親父の「椰子の実」(作詞:島崎藤村、作曲:大中寅二)なんてねぇ、何十年か前に伊良湖の浜には藤村の詩碑はできた。親父の曲碑ができたのは、十年ぐらい前でないのかな。
福田:伊良湖なんですか。鳥羽の近くですよね?伊良湖岬は。
大中:反対側です。半島がこうある反対側です。
小野:あれもぉ「名も知らぬ遠き島より」って、あれもメロディーがなければ、あれだけ親しまれないねぇ。
大中:あれは、やっぱあの時代のねぇ、南方にどんどん日本軍が行ってねぇ、日本から移住した人も多くなって。そんな時代にマッチしたんでしょうね、きっと。日本の戦争のずっと前だからね、昭和十一年てことは、僕が十一の時。

小野:先生、やっぱお父さんがそういう名曲作られたというのを歌って、特に歌ったり。「名も知らぬ」って先生、子どもながらに歌ったでしょう?阪田さんと。
大中:僕は子どもの時にだから、あの頃、生放送ね。愛宕山にね、あのぉ、豪勢ですよあの頃は、国民歌謡をやる生放送で行くと、ちゃんと家まで、あのぉ、NHKがお迎えに来て、僕は一緒に車に乗りたくて、あのぉ、親父にくっついてね、愛宕山行ってね、あのぉ、東海林太郎が歌ったんです。
小野:「なもしらぬ」とか、先生お聞きになったんですか?
大中:もちろん「名も知らぬ」
小野:感激した?子どもながらに。
大中:でも、東海林太郎にはあんまり感激しなかった。何故ってね、結果的には東海林太郎が歌ってくれてとてもねぇ、良かったんだけど。親父は、承諾せざるをえなかった感じ。そこは良く分かりませんけどね。あのぅ、子どもの歌でもね、僕に、あのぅ、山田耕筰の弟子ですから親父は、あのぅ、山田耕筰以外の童謡は僕には歌わせない。あんなのは音楽じゃない。てなことをね。
福田:藤村のも歌えなかった?
大中:うん?
福田:「椰子の実」も歌えなかったですか?
大中:いやいや、
小野:「椰子の実」はお父さんの歌だから。
大中:だから、親父か山田耕筰の歌しか、子どもとしては歌ってない。まぁそりゃ、聞いてるうちに覚えますよ。そりゃ。どっかでね、聞いちゃうから、覚えるんだけど。だからあの頃、あのぅ、東海林太郎なんていうのは流行歌手のトップでしょうね。だから、まいったぁ、どうかなぁ?自分で子供の中に、心に、そう思っていたのねっ。
小野:やっぱり先生、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」も「椰子の実」のお父さんとか、その、山田耕筰の影響も受けてるような感じがするんですか?先生の中では。
大中:ハハハどうでしょうねぇ?それはもう、あのぉ、お聞きになる周りの皆さんが、昔はよくねぇ、何かを作っても、「あぁお父さんとそっくりですねぇ」、「こんちきしょう」なんて思ったりしてね。
小野:お父さんが自分の歌と、山田耕筰の歌しか歌わせなかったということは、先生の中で、そういう何かが血となり、肉となってる可能性があるとも聞こえますがね。教育的にね先生。でも影響をかえって、受けるなとも言われたんですよね、先生?
大中:うん、やっぱり受けたでしょうね。中山晋平さんの歌、そういうのは、あまり良い歌、子どもの歌じゃないんだというのは暗にね。今思うと、今になってみると、何にでも、一つでも残せる歌が書ければ僕はね、良いなと思いましたけどね。まぁちょっと「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」、そういう子どもの歌だから、楽しいじゃないですか。ねぇ、親父が亡くなった時、NHKが大中寅二が亡くなりましたって「椰子の実」をバックヤードに配してくださったんですけどもね、もしも俺が死んだ時ね、「まいごの まいごの こねこちゃん」やっぱり成仏できないんじゃないかと思うんだよね。アハハ。そんな意味ではああいう歌を作りたいんだけど。まぁあれは、「サッちゃん」や「いぬのおまわりさん」にしても「椰子の実」にしても時代とあれにとても。

(筆記者:村松 颯太)

 

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