横綱 稀勢の里の引退表明を聞いて

大相撲の横綱稀勢の里が現役引退を表明しました。
中学を卒業後、角界入りし、一心に稽古に励み、大関、19年ぶりの日本出身の横綱になり、怪我などもあり2年で土俵を去ることになりました。
ファンの一人として、心からお疲れさまでしたと、申し上げたいと思います。

    稀勢の里関        小野忠男
写真は、大関の頃に撮ったものですが、お会いして、必ず横綱になると確信。

子どもたちのファンも、全国にたくさんいたと思います。
これからは、荒磯親方として後進の指導にあたるとのこと、これからも角界のためにご活躍されますよう期待しております。

まど・みちおさんのお人柄について


   左 小野忠男(54歳)    右 まど・みちおさん(90歳)
                    2000年8月2日撮影

今日は、まど・みちおさんのお人柄が良くわかる対談が収録されたお話を紹介します。

まど 苦手な人はね、私が近づかないようにしてた。僕はね、なるべく人に会いたくない、1人の方が好きだった。引っ込み思案なんでね、怖気づいてしまうところがあってね。自分のものを勝手に書くだけだったから。
尾上 だからいい作品ができたんですね。
小野 社交ばっかりしている人だったら、逆にいい作品ができなかった可能性があったわけですね。
尾上 まど先生は60過ぎてからのご活躍が素晴らしい。お若いころの『昆虫列車』のような作品からずっとその道をコツコツやってらっしゃってたから、大成なさったんですね。
小野 社交とかにのっからずコツコツ地道に続けられてたんですね。
小野 先生は子どもの頃から恥ずかしがりやだったけど、今もそうなんですよね?
まど なかなか性格は、子どもの頃から変わるもんじゃないね。
小野 まど先生のお話はいつも面白い。先生は落語が好きなんですか?
まど 昔はよく聞いていましたね。
小野 先生の話にはオチがあっておもしろい。
尾上 それだけ生活が豊かでいらっしゃるんですよ。
小野 先生悩みなんてないですよね?
まど そんなことないですよ。作品仕上げる時とね、書き方でこれはダメだ、て思うとき、案外生きてくるんですよ。何事も、すぐにあきらめちゃだめってことですね。昔と今じゃ違う、昔は一度書いたら直せなかったけど、「今はああでもない、こうでもない」って迷えるからね。



まど・みちおさん「ぞうさん」はじめは、團伊玖磨ではなく、酒田富治が作曲。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちおさん「ぞうさん」誕生の真実。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの半生。山口県徳山市(現在の周南市)時代から台湾時代。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの創作力。まど・みちお さんは絵や詩をどのようにつくられるのですか?まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの健康法と発想法。聞き手「詩人・にっけん教育出版社代表:小野忠男さん」まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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「ふたあつ」(まど・みちお/作詩 山口保治/作曲)。小野忠男、五十野惇、片山有美子、星野梨沙、小野節子、永井雄大、岸田玖実子、喜多唯千香、喜多貴子、喜多皓美、喜多美琴、北川明奈、平井香穂、福田菊子 - YouTube
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「ふたあつ」(まど・みちお/作詩 山口保治/作曲)。小野忠男、五十野惇、片山有美子、星野梨沙、小野節子、永井雄大、岸田玖実子、喜多唯千香、喜多貴子、喜多皓美、喜多美琴、北川明奈、福田菊子、本間藍子 - YouTube
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http://www.nikken-net.com/onotadao/onopdf/2mado.pdf

本間藍子:記録者

まど・みちおさん直筆の色紙

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
今年のお正月は、妻の節子と、徳川家康が若き日を過ごした浜松城を訪ね、久能山東照宮をお参りいたしました。
子どもたちやご父母、先生方、にっけん全体の成功と発展をお祈りいたしました。


三日は、毎年恒例の小野家の新年会を、四ッ谷のホテルニューオータニにあるお寿司屋さんの久兵衛で催しました。
大間のまぐろの握りも出て、家族みんなで笑顔でお寿司をいただき、新年をお祝いいたしました。


今年も皆様のご健康、ご多幸を祈念申し上げます。

「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の大中恩さん、逝去の報を受け


    大中恩さん       小野忠男 (ホテルオークラにて)


「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」などで知られる作曲家の大中恩さんが94歳で亡くなる、との知らせを受け、驚きと悲しみに包まれております。今年の7月に、大中さんのコンサートのご招待券をいただき、家内の節子と二人で伺ったときは、お元気なご様子でした。
大中恩さんの美しい笑顔、楽しい会話のひとときが、思い出されます。


お父様の大中寅二さん、お母様の大中文子さん共に、敬虔なキリスト教の信者で、大中恩さんもキリスト教を深く信じていらっしゃったと思います。
神の御もとへ召された大中恩さんの、平安を心よりお祈り申し上げます。


  小澤潔(小沢潔)先生 北原聖子さん(大中清子さん) 小野忠男 大中恩さん 小野節子 福田菊子
   2007年7月24日 大中恩さん83歳の誕生祝い (ホテルオークラにて)


      松谷みよ子さん  大中恩さん  小澤潔(小沢潔)先生  小野忠男  岩崎京子さん
   2006年1月16日 第3回にっけん小野童謡文化賞 贈呈式 (帝国ホテルにて)


小澤潔(小沢潔)先生と書いた“福寿”の作品について

国務大臣で、無二の親友の小澤潔(小沢潔)先生とは、二人で書をたくさん書きました。
小澤(小沢)先生が“福”、私が“寿”を、色紙、お皿、夫婦茶碗にも書きました。


 夫婦茶碗  小澤潔(小沢潔)先生 “福”   小野忠男 “寿”

10年ほど、小澤潔(小沢潔)先生と一緒に陶芸を習いましたが、小澤(小沢)先生が“福”、私が裏に“寿”と書き、湯呑を千点近く作り、結婚式や、叙勲の祝いなどの席で贈呈し、現在は何点かしか、残っておりません。

『いないいないばあ』(童心社)、『ちいさいモモちゃん』(講談社)、『いっすんぼうし』(にっけん教育出版社)などで知られる、児童文学作家の、松谷みよ子さんから、「“福寿”の湯呑茶碗を、10個、購入したい。」とお便りをいただき、小澤(小沢)先生と喜び合ったのも、懐かしい思い出です。

   松谷みよ子さん   小野忠男   小澤潔(小沢潔)先生
2003年12月14日「にっけん30周年記念忘年会」熱海にて

“福寿”の湯呑でお茶をいただくと、小澤(小沢)先生と二人で字を書いたことが、まるで昨日のことのように思われて、お茶も“福寿”の味がして、幸せいっぱいの気分になるから、ありがたいです。

前田常作先生の書の魅力について


  小野忠男     前田常作先生     小澤潔(小沢潔)先生
写真は、仏画や観音マンダラなどで知られる、前田常作先生の作品展に、小澤潔(小沢潔)先生と見に行った時の写真です。
     
             「無」前田常作先生
前田常作先生に書いていただいた、「無」を額装にして、毎日の様に見ていますが、“無尽蔵”や、“無限”のようなエネルギーを感じて、いつも力強い気持ちになります。

「観世音」前田常作先生

「観世音菩薩」熊谷守一 神無書房 発行「書 熊谷守一」より

「正念場」 中川一政 真鶴町中川一政美術館 発行「中川一政美術館図録Ⅱ」より

前田常作先生の「観世音」の字、画家、熊谷守一の「観世音菩薩」、画家、中川一政の「正念場」の書も、それぞれに人を惹きつけてやまない絵と同じように、人生、哲学、宗教、個性の輝きに溢れ、強い魅力を感じます。

そんなことを考えていたときに、「僕は、筆で色紙を書いたことがないから。」と、マジックペンで書いてくださった、まど・みちおさんの「ぞうさん」の色紙をみて、何とも言えない、温かい気持ちになりました。


   小野忠男    まど・みちおさん 
2000年8月2日 対談時に撮影(当時90歳)

小澤潔(小沢潔)先生、前田常作先生の書に感動!


 小澤潔(小沢潔)先生    小野忠男    前田常作先生
今朝、自宅を整理していましたら、友人で、元国務大臣の小澤潔(小沢潔)先生の書、画家で、元武蔵野美術大学学長の、前田常作先生の書の色紙がでてきました。
私は改めて、小澤潔(小沢潔)先生、前田常作先生の“書”に、感動いたしました。
「無尽蔵」
  
「浄」小澤潔(小沢潔) 作    「佛」小澤潔(小沢潔) 作     「忠潔」小澤潔(小沢潔) 作
  
「無我」小澤潔(小沢潔) 作   「無尽蔵」小澤潔(小沢潔) 作   「萬客我師」小澤潔(小沢潔) 作
  
「無」前田常作 作   「夢」前田常作 作    「身心」前田常作
  
「仏心」前田常作 作  「光呑万象」前田常作 作 「梵我一如」前田常作 作  

 
 雪節桃

「雪」小澤 潔(小沢 潔)
「節」小野 忠男
「桃」前田 常作   

2003年(平成15年)6月16日と、2006年(平成18年)12月28日、元国務大臣で、友人の小澤潔(小沢潔)先生、前田常作先生と、私の3人で、”三人一如の書”として、書を書いて遊びました。

前田常作先生の円相  小澤潔(小沢潔)先生の円相  小野忠男の円相

  小野忠男の書  小澤潔(小沢潔)先生の書  前田常作先生の書
書聖として有名な王義之の「蘭亭叙」は、酒を飲み、酔ってかいたそうですが、私達3人も、ビールで乾杯して、楽しみながら書をかきました。
画家と書、というと、熊谷守一の書、中川一政の書にも、魅力を感じますが、今朝、小澤潔(小沢潔)先生と、前田常作先生の書を見たときも、大変心に響くものがありました。

小澤 潔(小沢 潔)
1927(昭和2)年 東京都に生まれる。
1979(昭和54)年 衆院旧東京七区から自民党公認で初当選。(以来、連続七期当選(20年8ヵ月)。
自治・郵政政務次官、地方行政・法務・科学技術委員長など歴任。
1994(平成6)年  村山内閣で国務大臣に就任。一年有余にわたって国土庁長官北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官などを務めた。
2000(平成12)年 勲一等旭日大綬章を受章。


前田 常作
1926(昭和元)年 富山県に生まれる。
1949(昭和24)年 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科に入学。
1958(昭和33)年 渡仏(一時帰国をはさんで1966(昭和41)年3月までパリに滞在)。
1979(昭和54)年 京都市立芸術大学美術学部教授となる。
1983(昭和58)年 武蔵野美術大学油絵学科教授となる。
1989(平成元)年 第23回仏教伝道文化賞を受賞。
1992(平成4)年 紫綬褒章を受章。
1994(平成6)年 武蔵野美術大学学長に就任。2000(平成12)年まで務める。
1995(平成7)年 富山県下新川郡入善町から名誉町民の称を受ける。
2000(平成12)年 武蔵野美術大学理事長に就任。2003(平成15)年まで務める。
2000(平成12)年 勲三等瑞宝章を受章。