でんでんむしのかなしみ

“殻(から)いっぱいになるほどの悲しみと、もう生きてはいけないと思ったでんでんむしの不安とが心にきざみこまれて、その後、思いがけないときに何度も記憶によみがえってきた…”
1998年、皇后美智子さまが、国際児童図書評議会世界大会で子ども時代の読書の思い出をこのようにお話しになられました。
以来この作品は、「ごん狐」で知られる新美南吉の幼年童話五十編ほどの中で、最も知られた作品のひとつとなりました。

決して子どもを軽んじることない、南吉の文学作品が、子どもたちの心を豊かにはぐくんでいきます。

子どもだけにとどまらず、大人も一緒に楽しんでいただける一冊です。

こちらから絵本の映像をご覧いただけます。

小野忠男の親子で楽しむ絵本の世界シリーズ~でんでんむしのかなしみ~作/新美南吉、絵/井上ゆかり、お話/五十野惇、草場(相磯)裕、読み聞かせ/築野友衣子 2017年12月制作