岸信介 元総理大臣との思い出

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杉山仁子さん  元総理大臣 岸信介さん  小野忠男

 当時、現総理大臣の安倍晋三さんの、お父様の安倍晋太郎さんが外務大臣をなさっていた折、何かのお祝いの会があって、渋谷にあった安倍晋太郎さんのご自宅に、友人で医師の杉山正憲先生、奥様の仁子さんとお伺いしたことがありました。

外務大臣 安倍晋太郎さん        小野忠男 

(1983年4月29日撮影)

 安倍晋太郎さんの義理のお父様であった岸信介元総理大臣もいらしていてお話しする機会がありました。

 岸信介さんは、盛んに「あの時解散しておけば良かった」と悔いておられました。本当に総理大臣の時に解散しておけば良かったと思うことがあったのだなぁ、としみじみと思いました。

 安倍晋太郎さんのご自宅には、お祝いという事で、お庭にお寿司屋さんが小さなお店を出していて、岸信介さんが近くの人に「まぐろの握りをもらって来てください」というと、そばでお寿司を握っていた職人さんにも、その声が聞こえたようで、「岸さんにこちらへきて食べてほしい。握ってすぐその場で食べるのと、そちらへ運んで食べるのでは味が違うので。」と言いました。岸さんは「では」といって歩いてそちらへ向かわれました。

 

 そんなこともあって、私はお寿司というと、出来るだけカウンターで食べるようにしております。

 当時86歳だった岸さんは「長生きだけは、真似してくださいね」と優しく仰って下さったのを、よく覚えております。

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左 小野忠男(37歳) 右 岸信介さん(86歳)





福沢諭吉の自立心と生活力

 

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 今回は、福沢諭吉と買い物についてお話させていただきます。

当時の侍、江戸時代末期では、自分で買い物に行くのは恥ずかしいという風習があり、暗くなってから頬かむりをして買い物にいったものでした。

 諭吉はこの頬かむりが大嫌いで、自分の家のお金を使うのにどうして顔を隠すのだ、と昼間から堂々と頬かむりをせず酒や醤油や油を買いに行きました。当時としては考えられないことだったでしょう。

 ある時、諭吉のお兄さんが「将来何になるつもりだ?」と諭吉に尋ねたところ、諭吉は「大金持ちになって、思う存分お金を使いたいと思います。」と答えました。このような発想、答えは「自分で買い物をする」という生活をしている子供でなければ考えられないことではないでしょうか。

 現代は、スーパーやデパートでの買い物が多くなってまいりました。日々の生活においても、子どもが自分で野菜や果物、お菓子などの買い物をして、お金を使う機会を与えてあげてください。そうすれば、子どもたちの自立心が養われることでしょう。次世代を担うリーダーは日々のそうした家庭生活から育っていくものだと考えております。

 
小野忠男の幼児教育コラム6・福沢諭吉「自立心・生活力!」


小野忠男の幼児教育コラム6・福沢諭吉「自立心・生活力!」

ソプラノ歌手 森野美咲さんの歌声を再びお聴きして感動!

 昨年の12月1日に、NHK Eテレで「第87回日本音楽コンクールドキュメント」声楽部門で第1位の、森野美咲さんの歌声をテレビで拝見し、感銘を受けました。この3月7日は、「第87回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会」が開催される会場の東京オペラシティへ伺い、森野さんの歌声を拝聴し、妻の節子と、より深く感動いたしました。

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 その後、近くのお店で美咲さんと、美咲さんのお母様、伯母様、妻と私とで、美咲さんを囲んで、楽しい会話のひとときを過ごしました。

 

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左奥 小野節子      中央 森野美咲さん    右奥 森野美咲さんのお母様
左 小野忠男                   右手前 森野美咲さんの伯母様

 

 

 森野美咲さんは、私の伯母である森野静代さんの曾孫にあたる方です。森野静代さんは、お茶、お琴、華道を嗜む才媛で、岡山県の “高梁小町”と呼ばれていたそうです。
 私も毎月、お茶を友人と楽しみ、童謡作りもしておりますので、ソプラノ歌手の森野美咲さんと、どこか不思議な血の繋がりを感じております。

 

 1月には帝国ホテルで美味しいお寿司を頂き、喫茶室にて、オーストリアでの生活やオペラのお話を拝聴し、有意義な時間を過ごしました。

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小野忠男     森野美咲さん    フローリアンさん

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フローリアンさん  小野節子        森野美咲さん  小野忠男

(2019年1月23日 帝国ホテル ロビーにて)

 

 

 今年は、今回のコンクールで受賞された皆さんと一緒に、全国をまわられるようですが、日本中のみなさんに、森野美咲さんの美しい歌声を聴いていただけるという事で、私も大変嬉しく思っております。

 

 森野美咲さんの今後の更なるご活躍を祈念いたしております。

 

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2018年11月20日(火) 毎日新聞の記事より





児童文学作家 松谷みよ子さん、岩崎京子さん、宮川ひろさん、感謝の茶会

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 今年も2月27日(水)に、児童文学作家の坪田譲治氏の書を掛軸として、「松谷みよ子さん、岩崎京子さん、宮川ひろさん、感謝の茶会」を、くにたち小野ビルの茶室で催しました。

 

 にっけんで、 『いないいないばあ』(童心社)『ちいさいモモちゃん』(講談社)で知られる松谷みよ子さんには、『いっすんぼうし』を、岩崎京子さんには、『したきり すずめ』、宮川ひろさんには、『つるのおんがえし』を書いていただくなど、長年にわたり親しくさせていただきました。

 

 また、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」の作曲者の大中恩さんに、にっけん小野童謡文化賞を贈呈した際も、お祝いに来てくださるなど、懇意にしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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大中恩さん、にっけん小野童謡文化賞授賞式(2006年1月16日撮影)

相原法則さん、松谷みよ子さん、大中恩さん夫妻、小澤潔(小沢潔)さん夫妻、小野忠男、岩崎京子さん、宮川ひろさん

 

 今年も本多宗歩先生の点ててくださるお茶を、友人・教え子の皆さんといただきながら、感謝のひとときを過ごしました。

 

 今回の茶会には、学生の喜多唯千香さん、喜多美琴さんも参加してくださいました。若い世代にも、私の感謝の気持ちを伝えてゆければと願っています。

 

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       前列中央 小野忠男 本多宗歩先生 五十野惇先生

 

www.youtube.com

 『小野忠男の友人コラム 松谷みよ子さん、岩崎京子さん、宮川ひろさん感謝の茶会』本多宗歩先生、五十野惇、坂田明奈、本間藍子、片山有美子、星野梨沙、遠崎高平、喜多唯千香、喜多美琴 - YouTube

 

 

 いっすんぼうし (日本むかしばなし絵本)

いっすんぼうし (日本むかしばなし絵本)

 

 

 

したきりすずめ

したきりすずめ

 

 

 

つるのおんがえし (にっけんの日本むかしばなし絵本)

つるのおんがえし (にっけんの日本むかしばなし絵本)

 

 

 

『どんぐりと山猫』『ブタノくんのほしみがき』の絵本の動画を公開しました。

『どんぐりと山猫』(宮澤賢治/作 本間ちひろ/絵 にっけん教育出版社発行)は、
宮澤賢治が生前に出版した、唯一の童話集『イーハトーヴ童話 注文の多い料理店』の冒頭におかれています。

どんぐりと山猫―宮沢賢治の童話絵本

どんぐりと山猫―宮沢賢治の童話絵本

 

 

『ブタノくんのほしみがき』(小沢正/文 にしかわおさむ/絵 にっけん教育出版社発行)は、児童文学作家の松谷みよ子さんが、「小野さん、良い絵本を出版しましたね。」と、すぐに喜びの電話をくださいました。
またNHK松山放送局いよかんワイド」「伝ちゃんの本棚」でも取り上げられました

ブタノくんのほしみがき (にっけんの創作絵本)

ブタノくんのほしみがき (にっけんの創作絵本)

 

 


どちらも、絵本の読み聞かせの後に、中央大学教授の加賀野井秀一先生と、NHKテレビ「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」の元ディレクターで、元東京家政学院大学教授の五十野惇先生、と私の3人で、絵本についての対談をしています。

お子さまと共に、お父様、お母様も楽しんでいただければと思います。


小野忠男の親子で楽しむ絵本の世界シリーズ~幼児から大人まで楽しめる~どんぐりと山猫~宮澤賢治/作、本間ちひろ/絵、お話/五十野惇、加賀野井秀一、読み聞かせ/築野友衣子、 映像制作/片山有美子

 

『ブタノくんのほしみがき』小沢正/文、にしかわおさむ/絵 小野忠男の親子で楽しむ絵本の世界シリーズ~幼児から大人まで楽しめる~ お話/五十野惇、加賀野井秀一、読み聞かせ/かんなみまどか - YouTube

手先を使う生活を!

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 今回は福沢諭吉を通して、普段の家庭生活の中で、手先を使うことの大切さについてお話したいと思います。

 福沢諭吉は手先が大変器用な子どもでした。障子が破れていれば、自分で綺麗に張り直したり、畳の破れも針と糸で直しましたし、箪笥のカギがなくなった時は、釘の先をまげてカギを開けることができたといわれています。ずいぶん手先の器用な子どもだったのですね。

 現代は、人々の暮らしが便利になりましたが、それと同時に子供たちの器用な手を奪うことにもなっています。

 ですから、現代の子供たちは、福沢諭吉のように生活の中で手先を使う機会を与えていただきたいと思います。例えば、食器を洗ったり、お料理の手伝いをしたり、それから部屋の片付けなども、手先を使ういい機会ですね。

 人類は手先を使うことで、頭脳が発達したといわれています。指先の運動は、言葉を操る力や思考力、記憶力、運動能力などを司る大脳と密接に関係しているといわれており、それだけに、手先を使うことは、子供の頭脳の成長に大きく貢献するのです。

 どうぞ、家庭生活の中で、子供たちが手先を使う機会を与えてあげてくださいね。

 


小野忠男の幼児教育コラム5・福沢諭吉「手先を使う生活を!」

 

まど・みちおさん、詩について語る


  まど・みちおさん(当時90歳)    小野忠男(当時55歳)
                        2000年6月5日撮影
    
まど・みちおさんは、詩について、対談中に、こんなことも話されていました。
「なるべく人が使わない言葉を使いたいですね。新しい擬音で、しかも、しっくりいくものが良い。人によって感じ方が違うから、普通とは違ったものを使いたいなぁ、と思いますよ。昔、ある学校の先生の集まりで、先生から私の詩について「こんなのダメだ」と言われたことがありました。「今まで使われたことがない、違和感を覚えてダメだから」という理由だったんです。しかし、私は今まで使われた言葉以外にどんな表現があるのかをいつも考えているんです。誰も考えたことのないものを表現したいですね。それを感じ取ってくれる人がいたら嬉しいなぁ、と思いますよ。例えば、「黄色」を題材にした詩があって、「なのはな」や「レモン」の黄色の他に、「ひばりのおしゃべり」を加えた。つまり3つのうち 2つはみんなの知っているものを入れて、私の感じた新しいものを1つ加えている。「黄」という題で、私と同じように感じてくれると嬉しいです。


と なづけられた
きひんある そのいろは
たとえば
天からの ひばりのおしゃべりに
みわたす なのはなに
てのひらの レモンに
ほこりたかく いきづいている (以下略)

 もちろん10人中10人で感じ方が違う。カッコウの鳴き声も「カッコー」だけでは飽きてしまう。物足りない。人間は同じことをすると飽きるんです。どんなに好きなものでも、10日、1ヶ月も食べ続けると嫌になってしまう。五感に対する刺激もいつも同じだと嫌になってしまう。飽きるという感覚を他の動物も持っている。飽きるという感覚を持たせてもらっているということは、意味のある素晴らしいことでしょうね。」

まど・みちおさん「ぞうさん」はじめは、團伊玖磨ではなく、酒田富治が作曲。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちおさん「ぞうさん」誕生の真実。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの半生。山口県徳山市(現在の周南市)時代から台湾時代。まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの創作力。まど・みちお さんは絵や詩をどのようにつくられるのですか?まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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まど・みちお さんの健康法と発想法。聞き手「詩人・にっけん教育出版社代表:小野忠男さん」まど・みちお×小野忠男 映像制作:五十野惇(元NHKディレクター、元東京家政学院大学教授) - YouTube
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「ふたあつ」(まど・みちお/作詩 山口保治/作曲)。小野忠男、五十野惇、片山有美子、星野梨沙、小野節子、永井雄大、岸田玖実子、喜多唯千香、喜多貴子、喜多皓美、喜多美琴、北川明奈、平井香穂、福田菊子 - YouTube
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「ふたあつ」(まど・みちお/作詩 山口保治/作曲)。小野忠男、五十野惇、片山有美子、星野梨沙、小野節子、永井雄大、岸田玖実子、喜多唯千香、喜多貴子、喜多皓美、喜多美琴、北川明奈、福田菊子、本間藍子 - YouTube
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まど・みちおさん直筆の色紙