『良寛さま』の絵本の動画を公開しました。

にっけん教育出版社発行の絵本『良寛さま』は、わたしの友人で、四ッ谷にある私立雙葉小学校の教諭を20年勤められた、荻野有司さんに書いて頂きました。
良寛さまは、名主の名家に生まれたものの出家し、曹洞宗の僧侶となりました。歌人漢詩人であり、書家としても知られています。
絵本の中にも、子ども達とまりつきやおはじきをする場面があるように、子どもと遊ぶことが大変好きだったようです。
動画では、「親子で楽しむ絵本の世界」をテーマに、前半は絵本の読み聞かせ映像、後半は、おおらかで沢山の人に慕われた『良寛さま』を、より深い視点で掘り下げたお話です。
お話は、中央大学教授の加賀野井秀一先生、絵本作家、紙芝居作家の築野友衣子さん、私の3人で『良寛さま』について話し合った内容です。
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 加賀野井秀一 先生    小野忠男    築野友衣子さん
お話の中で、加賀野井先生が、「集団的などこか圧力のある我が日本の中で、マイペースで生きていける。そういう人生を描いてくれているのが『良寛さま』です。」とおっしゃっています。
社会性、協調性はもちろん大切ですが、一人で学ぶ力も大切だと思います。
どうぞ、お父さん、お母さんも、お子様と一緒に映像をご覧になって、お楽しみいただければと思います。

伸芽会 大堀秀夫先生の思い出の茶会

2018年5月23日、幼児教室 伸芽会創立者 大堀秀夫先生の思い出の茶会を、くにたち小野ビルの茶室で行いました。

1969年7月、私が24歳の時に縁あって伸芽会に勤務し、2年半の間、大堀秀夫先生には大変お世話になりました。1971年3月大隈会館で催された結婚式では、主賓として心温まるスピーチもしてくださいました。

結婚式での大堀秀夫先生

大堀秀夫先生     小野忠男      小野節子

私が、今日あるのも大堀秀夫先生のおかげで、いつも感謝の気持ちでいっぱいでおります。

【大堀秀夫先生のプロフィール】
昭和2年、東京都豊島区生まれ。立教大学大学院・教育学研究科を卒業後、立教大学・助手および文化女子短期大学・講師として勤務。その後、東京で幼児教育の専門機関「㈱伸芽会」を設立し、晩年まで社長を任務した。大堀さんの両親は福井県大野市出身であり、大堀さん自身も戦時中に大野氏に疎開していた経験があったことから、東京で「㈱伸芽会」を経営しながらも、福井県の教育界に貢献したいと考え、昭和50年9月10日、親戚の前理事長・桑森眞介の実家を事務所として、「財団法人伸芽会育英財団」を設立した。設立に必要な資金の大部分は大堀さんが拠出し、初代理事長は大堀さん自身が務めた。著書に幼児教育用図書「子供を大きく伸ばす小学校受験ー私立・国立小学校入試合格の大切な真実、小学館、1995年」など多数。

今回のお軸は、文化勲章受章者の澤田政廣氏による、鍾馗様の絵です。
鍾馗様は、端午の節句に子どもが健やかに育つことを願って、飾られます。学業成就に効があり、子どもの守り神と言われています。
大堀秀夫先生はまさに、子どもの成長を見守る、守り神そのものだったと思います。

今回の茶会には、NHK番組「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」の元ディレクターで元東京家政学院大学教授の五十野惇先生、サックス奏者の坂田明奈さん、「たきび」「ふしぎなポケット」の作曲家の渡辺茂さんと私で作った童謡を歌ってくださっている、童謡歌手のかんなみ まどかさんも参加されました。

本多宗歩先生の点てくださったお茶を、恩師 大堀秀夫先生への感謝の気持ちで、先生や友人の皆さんと共に、美味しくいただきました。

前列右端が五十野惇先生、右から2番目が本多宗歩先生

「たきび」、「ふしぎなポケット」の渡辺茂さんについて

今日、本部で写真を整理していましたら、1999年11月8日に撮影された、童謡「たきび」、「ふしぎなポケット」の作曲者として知られる渡辺茂さん(当時87歳)と、無二の親友で元国務大臣の小澤潔(小沢潔)さんと、妻の小野節子の写真が出てきて、大変懐かしく思いました。

1999年始めに、渡辺茂さんの練馬区のご自宅に友人の紹介で伺って、私の詩集をお見せしたところ、作曲したいとおしゃって、私の詩を200ほど作曲してくださいました。そして童謡集<第1集>として出版させて頂きました。

かんなみまどかさんが歌ってくださってますので、ご興味のある方は聴いてみてください。
これからも、たくさんの歌手の方に歌って頂いて、お子さんを中心にお父さまお母さまもご一緒に、楽しんで頂ければと思います。



小野忠男の親子で楽しむ童謡の世界シリーズ「タンタンたんぽぽ」
歌:かんなみまどか

小野忠男の親子で楽しむ童謡の世界シリーズ「かぜと友だち」 
歌:かんなみまどか 

小野忠男の親子で楽しむ童謡の世界シリーズ「すきなものなあに」 
歌:かんなみまどか 

児童文学作家 坪田譲治さんの書と松谷みよ子さん

今年も、21日に児童文学作家の坪田譲治さんの書を掛け軸として、松谷みよ子さんの誕生日の思い出、と題した茶会を催しました。

この坪田譲治さんの書は『心の遠きところ花静かなる田園あり』という有名な作であり、坪田譲治さんはこの書について、生まれ育った岡山の故郷を思い出しながら「私の心の中にある、遠い昔の故郷の風景を描いたもの…その静かな田園が母のようです」という言葉を残しており、その筆跡を記した石碑が坪田譲治さんの別荘跡地である長野県野尻にもあります。

本多宗歩先生の点ててくださったお茶をいただいた時、ふと松谷みよ子さんが嬉しそうにして、お隣にいらっしゃるような温かい気持ちになり、まるで掛け軸と松谷みよ子さんが再会を喜び合っているような、格別に感慨深いものでした。このような思いもあいまって大変美味しくお茶をいただきました。

松谷みよ子さんは、坪田譲治さんの愛弟子であり、さらに坪田譲治さんが創立した「びわ実学校」にも参加するほど、ご縁の深い関係であり、9年も前に、この茶室に松谷みよ子さんがおみえになった時も、この掛け軸をご覧になると、「あっ、坪田先生の字だ」と懐かしそうに掛け軸を眺めていらっしゃったことがありました。

坪田譲治さんの書と(左)松谷みよ子さん(右)小野忠男(2008年10月28日くにたち小野ビル6階茶室にて)

今回も、先生友人教え子の皆さんと心豊かな茶会となりました。これからも2月の茶会は松谷みよ子さんを偲ぶ茶会にしようと思います。
月末には、映像も公開しますので、興味のある方は、ご覧になって下さいね。

前列左から3番目が小野忠男、4番目が本多宗歩先生


松谷みよ子さんの作品はこちら

のはらの花にも

のはらの花にも

おむすびころりん

おむすびころりん

児童文学作家 松谷みよ子さんの思い出

『いない いない ばあ』(童心社)、『ちいさいモモちゃん』(講談社)、『いっすんぼうし』(にっけん教育出版社)などの、児童文学作家として知られる松谷みよ子さんの思い出

毎年のように、2月15日松谷みよ子さんの誕生日を、
児童図書の編集者として知られる相原法則さん(第一回にっけん児童図書出版文化賞受賞者)と一緒にお祝いしてきました。
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2003年2月15日(左から小野忠男松谷みよ子さん、相原法則さん)


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2004年2月15日(左から小野忠男松谷みよ子さん、相原法則さん)


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2014年2月15日、米寿のお祝い(左から小野忠男、福田菊子さん、松谷みよ子さん)


松谷さんと相原さんには、にっけんで絵本を出版する際に、長きにわたって親しくご指導頂きました。
お二人には感謝の気持ちでいっぱいでおります。

昨年の2月22日には、『松谷みよ子さん〜お茶の思い出〜』と題して茶会を催しました。

今年も2月21日に、くにたち小野ビル6階で茶会を催す予定です。

松谷みよ子さんの絵本(にっけん教育出版社発行)

ジャムねこさん

ジャムねこさん

いっすんぼうし (日本むかしばなし絵本)

いっすんぼうし (日本むかしばなし絵本)

恩師 大堀秀夫先生の思い出

私は、1969年早稲田大学文学部の教育学専修を卒業しました。
ルソーの『エミール』、モンテッソーリの『子どもの家』の本を読んで感銘を受けましたが、大学卒業後は、出版社や印刷会社、不動産会社など職を転々とし、
卒業後1年4ヶ月して伸芽会に就職しました。

経営者の大堀秀夫先生にお会いした時に、どこか人を惹き付ける温かいものを感じ、私の方から話しかけてしまいました。

私が伸芽会に在籍していた2年半の間に、大堀先生は、幼児教育について、私にトコトンお話してくださいました。
早稲田大学の同級生で、イギリスにモンテッソーリ教育の勉強のために留学していた加藤節子さんが帰って来た際に大堀先生に紹介すると、大変歓迎してくださり、伸芽会で一緒に仕事をするよう話をしてくださいました。
私と加藤節子は結婚しましたが、結婚式では大堀先生が感動的なスピーチをしてくださいました。大堀先生はまさに私の恩師です。

伸芽会を辞め、1972年にっけん日本研究所を開校、1991年に、にっけん小野ビルを建てた際には、大堀先生に感謝状を贈らせて頂きました。



       小野忠男         大堀秀夫先生


小野忠男     大堀秀夫先生     小澤潔(小沢潔)先生


大堀先生が70歳のころでしょうか。
ホテルニューオータニで妻の節子と3人で食事をした際には、「幼児教育の仕事を辞めたら、小野君のところに遊びに行きたい。」と楽しそうにおっしゃっておられました。今でも、大堀秀夫先生を思い出す度に感謝の気持ちでいっぱいになります。

【大堀秀夫先生のプロフィール】
昭和2年、東京都豊島区生まれ。立教大学大学院・教育学研究科を卒業後、立教大学・助手および文化女子短期大学・講師として勤務。その後、東京で幼児教育の専門機関「㈱伸芽会」を設立し、晩年まで社長を任務した。大堀さんの両親は福井県大野市出身であり、大堀さん自身も戦時中に大野氏に疎開していた経験があったことから、東京で「㈱伸芽会」を経営しながらも、福井県の教育界に貢献したいと考え、昭和50年9月10日、親戚の前理事長・桑森眞介の実家を事務所として、「財団法人伸芽会育英財団」を設立した。設立に必要な資金の大部分は大堀さんが拠出し、初代理事長は大堀さん自身が務めた。著書に幼児教育用図書「子供を大きく伸ばす小学校受験ー私立・国立小学校入試合格の大切な真実、小学館、1995年」など多数。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
今年のお正月は、元旦に、妻の節子と、諏訪神社にお参りをしました。大勢の参拝客で賑わう参道から、新年の訪れを感じます。

道中、バスガイドさんの「今年の戌年は一本線を入れると成功につながるから頑張って下さい」という話が印象的で、その一本こそが意味深く、成功へとつながる一歩であると聞いて、勇気をもらいました。
そして、子どもたちやご父母、先生方、にっけん全体の成功と発展をお祈りいたしました。

三日は、毎年恒例の小野家の新年会を、四ッ谷のホテルニューオータニにあるお寿司屋さんの久兵衛で催しました。
お寿司が美味しいばかりではなくて、おもてなしの心が温かく、楽しく笑顔で食事することが出来ました。

笑う門には福来たる、今年も、皆さまのご健康とご多幸を祈念しております。